世界を変えた無名の男性
1989年、6月5日、中国のある男性が天安門事件を鎮圧するために
出動した17台の戦車の前に何の武器を持たないまま立ちはだかりました。
戦車は彼を回避するために何回も横に迂回しますが
その度に彼は戦車の前に立ち塞がって、命がけで戦車を止めようとしました。
しかし、最後には見物人の一人に道路わきに無理やりに引き戻されてしまって
戦車は何事もなかったように通り過ぎて行ってしまいました。
命をかけて戦車を止めようとした彼の行動は無駄だったのでしょうか?
このときの彼の姿を撮った写真が世界中の新聞に掲載されました。
その写真はその後も何度も各国で使われ、
彼は中国の民主化運動の象徴的な存在になりました
。
1998年のタイム誌上で彼は
「20世紀の最も大きな影響を与えた100人のうちの一人」に選ばれました。
彼の行動は無駄どころか、その後の中国や世界を大きく変えることになったのです。
自分には世界を動かすどころか何の力もないと思っている人が
いるかもしれませんがそんなことはありません。
中国の無名の男性が世界を変えたように誰でも大きな力を持っているはずです。
自分を信じて行動する事が大切だと思います。