言葉より大切なこと
ベテランの猿の調教師に
「猿を思ったように動かすにはどうすれば良いのですか?」
とたずねると
「まずは相手をとにかく観察する必要があります。
命令をしたときの反応はもちろん、普段の表情や動作をしっかりと観察します。
そして、相手の匂いを嗅いで、相手の肌に触って、相手を感じることが大切です」
と答えてくれました。
猿の気持ちになれるように同じものを一緒に食べることもあるそうです。
「猿は言葉を話してくれないので大変です」
と調教師は話していましたが人間の場合には反対に言葉に影響され過ぎて
相手の気持ちが分からないことがあります。
子どもが
「学校に行きたくない」
と話したときにすぐに言葉に感情が反応して
「何を言っているんだ。行きなさい」
と怒ってしまったら、子どもとの本当の関係は作れません。
まずは子どもを観察して言葉ではなくて本当の気持ちを知ることが大切だと思います。
人間も自分の気持ちを分かってくれない人には従いません。