悔いのない生き方に気づく24の物語より
ある女性がホスピスでボランティアとして高齢のおばあさんの話し相手になってあげていました。
おばあさんはとても痩せてしまっていて
「私は幸せだよ。今、望むことは何もないんだよ・・・」
と途切れ途切れに震えるような小さな声で自分の今の気持を話していました。
その言葉を聞いて彼女がおばあさんのためにベッドの横にあったティッシュを取りながら
「私はまだまだ、やりたいことがたくさんありますね」
と何気なく答えるとおばあさんがそれまでとは別人のような大きな声で
「やればいい!」
と叫びました。
その声の大きさと迫力に彼女はティッシュを手に持ったまましばらく、動けませんでした。
彼女はそのときの様子を
「本当に心からの声でした。やりたいことがあるんだったらやりなさい。
と母親に怒られたようでした」と話してくれました。
人生の最後に後悔をすることはやって失敗したことよりもやろうと思ってやらなかったことだと思います。